八話
八話 少女とその頃




白玉楼―



妖夢「幽々子様、連れてきました。」



幽々子「あら、早いじゃない。

久しぶりね、霊夢、魔理沙。」



霊夢「あんたは相変らずね。」



魔理沙「まあ、立ち話も
なんだから、とりあえず
上がるといい。」



妖夢「ちょっと、ここは私たちの屋敷よ。

死んでも変わらないわね、貴方たちは。」




魔理沙「それは誉め言葉として受け取っておく。」


霊夢も魔理沙も縁側から
ふわりとコタツに入る。


霊夢「で、亡霊のあんたが死人の私たちに何のようなの?」



幽々子「いえね、紫が言うには紅魔館付近の貴方の
結界が二ヶ所破られた跡があって、見てみたら気味が悪いくらい丁寧に直してあったらしくて。」



魔理沙「要するに、これからなんか起きるみたいだから、私たちが呼ばれたのか?」



霊夢「それだったら、紫に頼めばいいじゃない。
いちいちこっちに来てたんじゃ、魂が持たないわ。」



幽々子「それがどうもね、紫は今日から約一ヵ月ほど寝ちゃうみたいなの。」



霊夢「また変なタイミングに寝るわねアイツは。」



魔理沙「最強の妖怪も、
妖怪の規則には逆らえないみたいだな。」



幽々子「と、いうワケでお願い。」



魔理沙「私はどちらでも構わないぜ。」



霊夢「面倒くさそう。」



妖夢(巫女の言う台詞じゃないな。)

魔理沙(死んだ魚のような眼をしてる…。)



幽々子「あらそう。
もし上手いこと引き受けてくれたら…

この
『冥界露天巡り魂魄ツアー5泊6日パスポート』
をあげようと思ったんだけどなぁー。」



霊夢の死んだ魚のような
眼が一瞬にして獲物を前にした虎の眼に変わる。



霊夢「やるわ!!」




 妖夢(ちょろい。)
魔理沙(ちょろい。)
幽々子(ちょろい。)






魔理沙「でもどうするんだ?
こんなナリじゃ下界に降りれないぜ。」



幽々子「そうそう、紫からこんなものを渡されていたわ。」



幽々子はコタツの上に木で出来た人形のようなものを置く。



霊夢「これは『ひとがた』ね。
魔理沙、こんなかに入ってみなさい。」



魔理沙「なんか胡散臭いな。
どれ、よっと。」



魔理沙の魂はひとがたに
すうっと入り込み、次の
瞬間にひとがたは魔理沙の形へと変化していく。



ドスン。


魔理沙「痛って。」



幽々子「成功したようね。」



霊夢「どうかしら?
30年ぶりの自分の身体は?」



魔理沙「重い。」



妖夢「何とも言えない感想だな。」



霊夢「仕方ないわね。
よっ。」




次は霊夢がひとがたに入る。

魔理沙はとっさにひとがたを軽く宙に浮かせる。




霊夢「きゃっ。」



魔理沙「見えたぜ!
その白い、パ…」



霊夢「格符『ニードロップ』!」

まあ、ヒザ落としです。



ピチューーン!












霊夢「さて身体も手に入れたことだし、紅魔館へ
飛びますか。」



魔理沙「イタタ…酷い目に遭ったぜ。」



幽々子「妖夢、貴方も行ってらっしゃい。」



妖夢「え、私もですか。」



幽々子「貴方最近運動してないでしょ。
だからお胸の発育が…」



妖夢
「わーかりましたから!!行けばいいんですね。」



魔理沙「胸がどうした?」



妖夢「それ以上口を開くと斬るぞ。」




魔理沙「わ、分かったから。
これ以上残機減らされたらたまったもんじゃない。」









幽々子(それにしても紫、貴方なら結界が破られた
時点でもっと早く気付けたはず。

しかも貴方ほどの大妖怪が規則的な睡魔にも勝てないなんて。
そんなことあるのかしら?
ねぇ紫…。)



幽々子「案外、アイツの
思い通りに事が進められているかもしれないわね。」



妖夢「…?」



幽々子「何でもないわ。
いってらっしゃい。


ああ妖夢、お土産頼んだわよー!」



妖夢「お土産は期待しないでください。
行って参ります。」



魔理沙「おいてくぞー!
早くしろー。」












こうして霊夢、魔理沙、
妖夢の3人は紅魔館へと向かった。












幽々子「あら、
このパスポート期限切れてたわ。」



















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つづくのかー

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