十五話 1/2
十五話 少女と戦いの行方




霊夢「あら、あんた達の方から出て来てくれるとはね。」




アレイスター「結界の内側に入り込まれてしまったんだ。
もはや籠城でも何でもない。

ところで巫女、お前の寿命はとうの昔に過ぎたはずだ。
そこの魔法使いもそうだな、何故ここにいる?」





魔理沙「この身体は借り物さ。
時期が来ればまた冥界へ
帰るぜ。」





アレイスター「冥界…。
成る程、幻想郷には魂の
残留場所があるのか。

わざわざ御苦労な事だな。」




霊夢「…あんた達の所為でしょうが。
さっさと賢者の石を返しなさい。」




錬「まだ封印が解けなくてね。
奪ってすらいないわ。」





霊夢「あらそう。
なら、今すぐ紅魔館から
出ていきなさい。」





アレイスター「注文の多い
巫女さんだ。」




魔理沙「まったくだ。」





霊夢「あんたどっちの味方よ。」




魔理沙「まあ、否定は出来んだろう。」




霊夢「うるさい。」





アレイスター「とにもかくにも…だ、お前たちは邪魔をしに来たのだろう。」




魔理沙「まあ、そういう事だ魔術師。」




アレイスター「魔法使いが…。
身の程を知るがいい。」











その頃、


紅魔館内部―





『私達が外で適当に騒いでるから。』

『お前は中に忍び込んで
賢者の石をとってこい。
頼んだぜ、妖夢。』




みょーん。



妖夢「…なんて、
割とカッコいい仕事を与えられたはいいが。」



妖夢「ひょっとしてただ
面倒事を押しつけられた
だけなのか?」





妖夢はとりあえず廊下を
走っていた。





妖夢「まあ、それでも構いはしないが…。」




ヒュン!


パリンッ―




飾られていた花瓶がひとりでに割れる。




妖夢「簡単に通れる道ではない…な。」



妖夢の走っていた廊下が
得体の知れない攻撃によって、爪痕が残る。




ヒュン!

ヒュン!



ズパッ!!

ガシャーン!





廊下のカーペットが裂け、シャンデリアが落ちる。



気が付くと妖夢の袖も多少の切れ目がついていた。




妖夢「おっと危ない。
まったく、物騒にも程があるわ。」




ザッ―


千代女「そうだな…」





妖夢「後ろか!」


キンッ!!!



妖夢はとっさに刀を抜き、千代女の斬撃を受け止める。




妖夢はそのまま前方へ転がり反転、千代女へ刀を向ける。





千代女「かわしたか。
今ので首の一つでも落ちていれば楽にあの世に逝けたものを。」




妖夢「生憎、私は半人半霊。
あの世が私の住みかよ。」



よく見ると千代女の眼は
金色に輝いていた。



千代女「それでは直ちに
お帰り願おう。
半霊と言えど、半分は人の身であろう?

出来ることなら姉上に血の匂いを嗅がせたくはないのだ。」





妖夢「それは断る。
帰るのは貴様らの方だ。

この館のもの達には色々と世話になっている。
おじ気付いて逃げ帰るわけにもいかない。」





千代女「残念だ。」




妖夢「それは鬼の眼だな。何を考えてるかは問わないが、それに頼り過ぎないほうがいい。

心が飲まれるぞ。」





千代女「すでに承知している。
この眼は私の『怒り』に
反応しているだけだ。

易々と飲まれはしない。」



千代女は一旦刀を納める。


居合いか…。




千代女「死にたくなければ構えよ。

この宝刀『数珠丸』の斬撃は半径百まで射程内。
貴様に逃げ場などない。」





妖夢「お前こそ。
妖怪が鍛えたこの楼観剣に、


斬れぬものなど、あんまり無い!!!」




















パチュリー「ゲホッ、ゲホ。
(くっ、こんな時に。)」





リュカー「あら、喘息持ち?

なら、長引かせるワケにもいかないわね。

とどめよ…。」




リュカー
闇夜『コンパルションナイト』!





パチュリーが闇に包まれる。




パチュリー「視界を奪う気?」




パチュリー
火符『上級アグニシャン』―




しかし、パチュリーの火符は
喘息により、100%の力を出せなかった。

それだけではなく、パチュリーは火符の光で視界を保とうとしたが、明るいのは
パチュリーのわずかな周囲だけで、洞窟内は完全な夜と
なっていた。




リュカー「卑怯かもしれないけどね…。
これが私のやり方よ。」





ズバッ!!




パチュリー「ああっ!!」




闇から飛び出したリュカーの爪がパチュリーを切り刻む。


パチュリーの身体能力はそれに及ばず、為す術が無かった。




リュカー「私はね、人間に
戻れるのだったら…」



ズバッ!

ズバッ!!



リュカー「手段は選ばない。
あんたの事だって本当は
どうでもいい。

ただ…」





パチュリー「ハァ、ハァッ…
ゲッホ、ゲッホ。」




パチュリーの身体が紅く染まっていく。





リュカー「邪魔をするというのなら、例え神であろうと
許さない!!!」





ドカッ!!!




パチュリー「くあああ!!」





最後の一撃が当たり、
パチュリーは地面に叩きつけられる。


衝撃で本が手から抜け落ちる。





ヒュー、ヒュー…





リュカー「まだ生きてるの。

でも流石にその呼吸じゃ
長く持たないわね。」




リュカーはスペルを用意する。




リュカー「今楽にしてあげるわ。
そして、賢者の石は貰い受ける…。


終わりよ!!」





リュカー
夜祭「月と星の落下による永遠の舞踊曲」!!




リュカー「この洞窟内は完全に夜となった。
そのまま潰れてしまえ!」





リュカーによって具現化された月や星が上から降り注いでいく。





パチュリー「―ッ。」


























パチュリー「何よこれ?」




魔理沙「ん、恋符だぜ。
あと二つほど持ってるから、それはやるよ。」




パチュリー「見れば分かるわよ。
何のつもりよ?」





魔理沙「いや〜、大したことではないんだが…。」




魔理沙は外を見る。




魔理沙「私の命はもう長くはない。」





パチュリー「…そう。」





魔理沙「こういうのは自分が一番よく分かる。
だんだん身体が動かなくなってきて、なんか寒い。


…と、いうわけだパチュリー。これは形見として持っていてほしい。」





パチュリー「何故純粋な
魔法使いにならないの?

人間に固執する理由がどこにあるの?」





魔理沙「それ言われると
困るじゃないか。

確かに、純粋な魔法使いにはなれるさ。
でも、その前に私は人間でありたい。
人間で生まれた以上、人間であることに誇りを持っている。

    ・・・
それに、アイツも一緒に
死んでくれる奴がいないと寂しいだろ。」





パチュリー「魔理沙らしいわね。」





魔理沙「さて、そろそろ
行くか。」





パチュリー「待ちなさい。」





魔理沙「なんだ?
本ならまだ返す気はないぜ。」




パチュリー「恋符の使い方、
教えなさい。

ただ持っていてもしょうがないわ。」






魔理沙「・・・。
わかった。
でも、喘息持ちのお前さんにはキツいんじゃないか?」




パチュリー「構わないわよ。」
















魔理沙「マスタースパアァァク!!!!!」




ドーーーン!!!





パチュリー「マスター…
(一呼吸)
スパーク!」



ポンッ!!





魔理沙「はっはっは。
声も恋符もちっちゃいなぁ。」




パチュリー「うるさいわよっ!」




魔理沙「しかし、お前いつから外で行動するようになったんだ?」





パチュリー「別にいいじゃない。」



私も…忘れられたくない。




魔理沙「なんか言ったか?」




パチュリー「何でもないわよ。

さっさと続けなさい!」























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この間やっとこ
妖々夢(Normal)をクリアできたよー。

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