十六話
十六話 少女と争いの行方




稲瀬「いい加減当りなさーい!」




稲瀬
直角「無慣性レーザー」!!




レーザーが直角に曲がりながらチルノを襲う。






チルノ「うきょー!」





チルノはレーザーに翻弄されつつもなんとか避けていた。




稲瀬「うう〜、さっきから寒いわねえこの湖。

退屈しないのはいいけれど、さっきから私の弾幕当んないし。」







チルノ「そろそろか…。

おい稲瀬、あたい紅魔館へ行きたいんだけどこの勝負預けるか?
それともここで決着つけるか?」






稲瀬「うーん、貴方を
逃がすことになるから、
出来れば決着を付けたいわ。」





チルノ「そうか。」





稲瀬「さて、遊びは
ここまでよ!」




レーザーが加速する。

すると、チルノは急に止まる。




稲瀬(諦めたのかしら?)




チルノ目がけて真っ直ぐに
レーザーが放たれる。




しかし、チルノにレーザーが当ることは無かった。




稲瀬「あら?
おかしいわね。」



ハズレるはずが無いのに…まるでレーザーがチルノを避けているように見える。




ビュン!ビュン!



チルノは頭を掻きながら稲瀬に近づく。





チルノ「何度やっても同じさ。お前のレーザーはあたいには当りゃしない。」




よく見ると、チルノの身体
からは何か陽炎の様なものが出ていた。





稲瀬「空気が歪んでいる?成る程、光の屈折ね。

なら、違うスペルならどうかしら?」





稲瀬はスペルカードを取ろうとするが、とたんに右手に
違和感を覚える。


よく見ると稲瀬の右腕は
いつの間にか凍り付いていた。





稲瀬「きゃあ!
何これ!?」






チルノ「確かに、お前は戦闘
には不向きだ。

基本的にまず相手の能力を理解するところから始めるといいな。」





稲瀬「なん、ですって。」






チルノ「お前、最初から飛ばしすぎなんだよ。
大体の攻撃は急に動いたり、急に止まったりするものが多かった。

そんで、お前に氷を飛ばすと直前で止まる。

つまり、お前のチカラは
そんな程度の能力なんだ。別にあたいには何の驚異
でも無かった。」





稲瀬「貴方の能力は、氷を…。」




チルノ「『氷を操る程度』とは言ってくれるなよ。

あたいが操るのはあくまで冷気さ。」





稲瀬「…!

じゃあこの寒さはっ!」






チルノ「あたいの冷気だ。
もとよりここはあたいの湖でもある。
この湖を一瞬にして凍らせることだって容易い。

ここはあたいの腹の中と
同じ、最初からお前に
勝ち目なんか無かったんだ。」





稲瀬「じゃあ今までの私との勝負は…。」





チルノ「遊ばれていたのはお前の方だったということだ。」




稲瀬に怒りの感情が芽生える。


眼が金色に輝き始める。




稲瀬「はっ!」




とっさに我に返り、片手で顔を隠しながら呼吸を整える。





稲瀬「ハァー、ハァー。」





チルノ「怒りによって目醒める鬼の力…か。

別に鬼人になっても構わないぞ。
あたいはそれが理由でここに留まったワケだしな。」





稲瀬「私の鬼に気付いていたの…。

私は鬼になんか飲まれはしない。
今までそうやってきたからね。」






チルノ「その性格も怒りを
捨てるためか?」





稲瀬「さあ、どうかしら?
それで、私はこのまま
凍り漬けにされちゃうの?」





チルノ「事が片付いたら
解かしてやるから、すまんがしばらく眠っていろ。」




チルノ
凍符『パーフェクトフリーズ』。







稲瀬の身体は氷に包まれ、しばらくの眠りについた。








チルノ「じゃあね、大ちゃん。

あたい…行ってくるよ。」




そう言ってチルノは洞窟へと入っていった。






















美鈴「ハァ、ハァー。」




奈波「ハァ、ハァー。」





美鈴
三華『崩山彩極砲』!!!

奈波
衝撃『破壊衝』!!!






ドカーーン!!!





奈波「ぐあっ!


いってえー。」





美鈴「ハァ、ハァ…。

くっ、何本かいった…。」





奈波「いい加減…、
しぶと過ぎるぞ!」





美鈴「しぶといのはあんたの方よ。」





その時だった。

洞窟内を覆っていたトンネル状の結界が消え、辺りが静かになった。





奈波「館長の結界が消えた?

まさか、やられたんじゃ
ないだろうな。」





美鈴「霊夢達が到着したか…。」





奈波「まあ、どうでもいい。

おい中国、場所を変えるぞ!」





奈波はそう言うと、洞窟の天井に拳を向ける。





奈波「身体が悲鳴を上げてるな…。
ズキズキする。」





奈波
激神『レイリー・テイラー』!




ドカン!!




美鈴が天井を見ると、そこには丸い穴がポッカリと
空いていた。







奈波「来いよ!」




奈波はひとっ飛びで穴から洞窟の外へと出ていった。




美鈴「あ、待て!」





美鈴もそれに続いて外に
出る。







美鈴「何のつもり?」





奈波「あんな狭い洞窟の中じゃ、暑苦しくて仕方ねえ。

結界も消えたことだし、
思い切って広い場所でお前と勝負がしたい。」





美鈴「なるほど。

しかし場所が広くなったという事は、同時に紅魔館への通路も広くなったという事。


今のあんたのダメージじゃ、私の全力疾走には
追い付かないんじゃないの?」





奈波「いいや、お前は逃げはしないよ。

逃げるのだったらいちいち俺の後ついて洞窟から
出て来る必要なんか無かったんだ。


お前も案外、喧嘩好きなんだな。」





美鈴「聞こえが悪いなぁ。勝負好きと言え。

あんたの喧嘩は買ってやるわよ。
ただ、ルールは私が決める。」





奈波「ん?
何か面白いルールあんのか?」





美鈴「
『スペルカードは使用禁止』。

ただし、通常攻撃での弾幕は使用可。

これでどう?」







奈波「ハッ、いいねえ。
お前も分かってるじゃないか!
よし、それでやろう。


でもいいのか?
今紅魔館はどうなってるか分かんねんだぜ?」






美鈴「霊夢と魔理沙がいるから心配ないわ。


それに『管理者』もいる。」





美鈴は構える。





奈波「そうか。

それにしても、その構えを見ると確かにお前は勝負師だな。」





美鈴「そう言うあんたは
構えが無い。


フリースタイル、さしずめ喧嘩師と言ったとこかしら?」






奈波「喧嘩師、ね。


成る程…
勝負師と喧嘩師、どちらが上か、

白黒つけようぜ!」





美鈴「臨むところだ!!」





























霊夢「結界が消えた…。」





アレイスター「狭いだろうから
消したのさ。
もう必要はほとんど無いだろうし。」





魔理沙「気が利くじゃないか。」






アレイスター「勘違いするなよ。
・・
私が攻撃するに狭くて
しょうがないんだ。」






霊夢「後ろの不気味な
使い魔ね。」





アレイスター「あ〜、不愉快だ。ここの連中には使い魔が
普通に見えてしまって
つまらん。」





錬「私には見えないわ。」





アレイスター「君は味方だろうが。」





魔理沙「何でお前さんの
背後にずっとついているんだ?

ますます不気味だぜ。」





アレイスター「あまり不気味とか言わないで欲しいよ。

コイツの名は
『神楽』(カグラ)。

ワケあって身体を無くしてしまってね。
ほとんど霊体だから半透明で、私の身体に寄生させているから、私からは
離れられないんだ。」






霊夢「身体を共有している?
そんなものは聞いたことが無いわ…。

気を付けなさい、魔理沙。アイツ、口だけじゃない…。」






アレイスター「錬、援護してくれ。」




錬「館長の攻撃に巻き込まれないので精一杯よ。」





アレイスター「それでいい。」






霊夢「さて、魔術師。

あんた達は外から来たのよね?」





アレイスター「ああ。」





霊夢「どうしてもここの
平和を脅かすというか?」





アレイスター「結果的に
そうなっているのは仕方がない。

ただ、お前ら死人の二人が現われるのは完全に予想外だった…。」






霊夢「あら、そう。

だったら…」







霊夢
「さっさと
外界に帰りなさい!

紅髪の魔術師!!!」




アレイスター「とっとと
冥界に帰るがいい!

紅白の巫女!!!」






















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