十七話
十七話 少女と紅魔館激戦区




アレイスター「錬、若干離れろ。」




館長は両手に小型の結界のようなものを作る。





アレイスター「殻(カク)、閃(セン)!」




館長の手に結界が沈んでいき、黒い紋様が残った。





霊夢「体内結界!?」





魔理沙「何だそりゃ?」





霊夢「私なんかが使って
いる結界が体外結界。

対して体内結界は自分の
身体の内部に張る結界よ。」





魔理沙「何が違うんだ?」





霊夢「体内に結界を張るということは、ヤツ自身が
一つの結界になったようなものよ。

でも、それは同時に体内
からの魔力の放出を妨げる事になる…。


まさか!?」






アレイスター「気付いたか、博麗の巫女。
確かに、この結界を張った以上、私は魔術による攻撃が出来ない。

だが、コイツはどうだ?」





その時、館長の身体から
放出されるはずの無い、
魔術によるオーラが
あふれ出る。





同時に錬は、館長の後ろで口と頭が黒い布のような
もので包まれた、紅い眼の魔物(女性)を見た。





アレイスター「やれ、神楽!」





神楽の半透明の手からは
光線状の弾幕が放たれる。




霊夢と魔理沙はとっさにかわす。





霊夢「つまり、アイツ本人は守り、使い魔は攻めを
担当しているわけよ。」





魔理沙「あの使い魔を攻撃するか!?」




霊夢「恐らくほとんど霊体よ。
私達から触れようとすれば霊子化してしまうわ!」





魔理沙「ああ、つまりは
あの結界付きの紅髪にしか攻撃出来ないワケか。

流石に、一筋縄じゃあ
行かないな。」





霊夢
夢符『封魔陣』!




まばゆい十字の光が館長を包み込む。





アレイスター「くっ!

対魔用の陣かっ?」





霊夢は冷静だった。
霊体と言えど、館長の
使い魔はれっきとした魔属である。

故に夢符『封魔陣』は
使い魔に通用したのである。
使い魔のダメージが
そのまま術者にかかるため、館長の体内結界だけでは夢符を防ぎきれなかった。





魔理沙「でかした!」



魔理沙
魔符…




とっさに魔理沙は何か気配を感じ、スペルを止め
その場から離れる。


その直後だった。




ズドドドドド!!!!



いきなり地中から黒い柱のようなものが魔理沙目がけて伸びていく。





錬「大丈夫館長!?」





アレイスター「油断大敵…何十年経ってもこの言葉は私を
苦しめるか。


いいだろう、全身全霊で
相手をしてやる。

錬、巻き込んで戦わない
自信は無いぞ!」





錬「了解。
出来るだけ邪魔はしないわ。」





魔理沙「アイツ…錬金術師か!
危なかった。」




霊夢「来るわ!」





アレイスター
式符『双天六渦』!!
   ソウテンロッカ




突然六つの竜巻が起こり、霊夢達を囲う。





魔理沙「得意分野だぜ!」


魔理沙
恋符『ノンディレクショナルレーザー』!!





魔理沙のレーザーが竜巻を
抑える。

しかし、竜巻はなかなか
消え失せない。




錬は地面に手をつく。


バチバチバチ!!!




錬成『鉄人形アイザックス』!




突然巨大な鉄の巨人が出て来たと思うと、それは竜巻にてこずっている魔理沙を狙い、右の拳を繰り出す。




ドカン!!!




魔理沙「霊夢!」




アイザックスの拳は霊夢の結界によって防がれていた。



霊夢「これは竜巻じゃないわ!

ここから離れるわよ!」





アレイスター「逃がさん!!」





気付くと館長は霊夢達の
すぐ近くで浮遊していた。




魔理沙「危ないぜ!!」




とっさに魔理沙はレーザーを勢い良く伸びてくる使い魔の腕に向ける。



使い魔は霊子化してレーザーをかわす。




魔理沙「ちっ!
スペルが切れちまった。」



霊夢
霊符『夢想封印 集』!





アレイスター「クソ、厄介なっ!」



館長は後方へ下がり、結界で全弾を防ぐ。





魔理沙「私の攻撃はヤツには通用しないみたいだな。」




霊夢「私がヤツを抑えるわ。
魔理沙はあの錬金術師を!」




魔理沙「了解した。
だが、この竜巻は何なんだ?」




霊夢「式よ。
恐らく私達を囲うことに
よって魔理沙の速い移動と私の範囲のでかい攻撃を
阻止するためだと思う。


この範囲で下手な結界
出したらあんたを巻き込んじゃうからね。」





魔理沙「おいおい、ヤツはそこまで計算したっていうのか?」





アレイスター「確かにそこまで
考えたわけではない。

だが…。」






乱舞『暴走鉄球』!!




無数の鉄球が散らばり、
まるで砂嵐のように飛び交う。





アレイスター「狭い範囲というのはお前達にとって決して
望ましい状況では無いだろうな!」



左右、上下から鉄球が
降り注ぐ。




魔理沙「コイツはまずい!

大丈夫か、霊夢!!」





霊夢「鉄が重い…
結界がもたないわ!!」




ヒュン!
ヒュン!!




錬「館長、私は地中の鉱物を分解したからこの空間の酸素濃度はいい感じよ。」





アレイスター「いいだろう!」




アレイスター
鬼符『獄洞焔魔』!!!





ボオオウウウウウ!!!!!!!




無数の黒と紅の炎の塊が
竜巻と共に暴れだす。





霊夢「なっ!?」




魔理沙「冗談キツいぜ…。

竜巻に鉄に鬼火、まさに
四面楚歌地獄だな…!」






アレイスター「そのまま燃え尽きろ!!!」























キン、キンッ!!!



刃と刃が摩擦して、火花が飛び散る。





妖夢「これだけの打ち合いで刃こぼれ一つして無い
とは…。」





千代女「無論!

この数珠丸は天下五剣の
一つであり、刃長は81.1pと、その中で最も長い。」




妖夢「その長さで容易に
抜刀術(居合い)をやって
のけるとは…
(これが鬼の力か!)。」





千代女「貴様も斬撃を飛ばせるようだが…

これはどうかな!?」




千代女はその場で刀を六回振る。




妖夢はすぐさま斬撃が
飛んで来ると思い構えるが、その斬撃は千代女の前で止まったまま、まだ飛んで来ない。





千代女「斬撃を操るとは
こういう事だ。

受けてみよ!」




千代女はそこへ七回目の
斬撃を加える。

すると、七つの斬撃が
一遍に妖夢に襲い掛かる。



妖夢「くっ!」



        ・
千代女「残留する残撃…。」





妖夢が目の前の七つの斬撃を受け止めている瞬間に、千代女は妖夢の背後に回る。




千代女
残撃『堆積扇状斬-安曇野-』!!!





キンッ!キンッ!キンッ!





千代女「ほう、流石は
二刀流…。
他方からの斬撃もしのぐか…。」






妖夢「舐めるな!」



妖夢
幽鬼剣…



千代女「おっと…こちらの
スペルはまだ終わってないぞ!」




千代女
残撃『堆積扇状斬-黒部川-』!!!






気がつくと妖夢の周囲、
千代女の背後にいくつもの斬撃が残留していた。






千代女「斬撃の雨に
打たれて霧と失せるがいい!」




斬撃が一気に降り注ぐ。





キンキンキンキンキン!!キンキンキンキンキン!!



妖夢「うおおお!!!」




この大量の斬撃となると、その重みと腕力の疲労から妖夢の剣筋が乱れてゆく。



千代女「しぶといな。
ならば足場を崩す!!」





千代女は廊下の床を斬り崩す。

妖夢は浮遊出来るが、
崩れた瞬間にバランスを失い、更にいくつもの斬撃の
重みに耐え切れず、
下の階へ真っ逆さまに叩きつけられてしまった。





妖夢「がはぁっ!!」





千代女「終幕だ!」




千代女は下の階に横たわる妖夢にとどめの斬撃を
降らせた。





ズドドドドドドドド!!!!!!!


妖夢「…っ!」























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素人がGTRとか乗ってるの見ると正直イラッとくる。

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