十八話 2/2
十八話 少女と曇り空




千代女「そのような短い
太刀で…」





千代女
次元斬『天城界五月雨』!




次々と妖夢の周囲には空間の歪みが出現する。

そして、一つ一つの亜空間からゲリラ豪雨のように
斬撃が飛び出す。






千代女「この斬撃を
受け切れるか!!!」






短い刀では防ぎきれない。




防ぎきれないと言うのなら…




妖夢「かわすまでだ!!」





妖夢はそのすべての斬撃を見切っていた。

そしてかわす際には、
必要以上に動かず、
必要最低限の動作のみで、確実にかわしていく。





千代女「なに!?

奴にあんな動きが…!」






斬撃の雨がほんの一瞬だけ途絶える。

そのわずかなスキを妖夢は見逃さなかった。

二歩で千代女の目の前まで飛び出し、刀を構える。






妖夢「私は迷いを貫く!

この心に迷いは無い!!


受けてみよ!!!」





妖夢
断迷剣『迷津慈航斬』!!!!!!!






千代女「まずい!!」






千代女は刀を抜き、
逃げるようにして妖夢の
断迷剣を防ぎきる。






千代女「はぁ、はぁ…。
この刀を守りに回すとは…


成る程、
迷いすら貫く覚悟…か。

その刀、短いが故に攻め
だけに集中させる。
攻めに撤する事により、
自然と迷いが断たれるわけか…。」






妖夢は楼観剣を抜く。





妖夢「そしてこの刀は幽霊十匹分の殺傷能力を持つ。



次は斬るぞ!!!」






千代女「ほう、…お前は
『剣士』であったか。」





千代女は人間の眼に戻っていた。





妖夢「鬼の力を解いた…?」





千代女「勘違いするな。


鬼の眼があるのはお前を
『殺す』ためだ。

だが、お前が覚悟のうえ
私を斬るというのなら、
私は『斬る』ためにこの
『魔術師の魔眼』を使おう。

この魔眼は私の体感時間を遅くする程度。
故に最後の一瞬まで広い
判断が出来る。


私からも言わせてもらう…『お前を斬る』!!!」






千代女は一旦刀を納める。





妖夢「私は白玉楼の庭師、魂魄妖夢。

お前は?」





千代女「望月家が次女、
望月千代女。」








いくぞ!!!





妖夢
獄界剣『二百由旬の一閃』!!!!!





千代女
鬼殺『千里の獄刑』!!!!!

































魔理沙「弾幕結界だ。」





霊夢「は?」





魔理沙「恥ずかしながらも私にはこの式の中を
掻い潜ることも破ることも出来ん。


お前の弾幕結界で破ってくれ。」






霊夢「死ぬ気なの魔理沙?

巻き添えになるのは
目に見えてるわよ。」





        ・・
魔理沙「その為の弾幕結界だろ。


全部避けてやるよ…。」






霊夢「全部避けるって…

この狭い式の中で?」






魔理沙「心配するな。

確かに狭いっちゃ狭いが、半径30mくらいはある。

藍や紫のスペルよりは
全然広い。」






霊夢「馬鹿言わないでよ。

鉄球に火の玉に私の結界、どれだけの弾幕が飛びかうと思ってんの!?」






魔理沙「私を誰だと思ってる?


幻想郷最速の霧雨魔理沙
だぜ。
どこぞのカラスに遅れは
とらんよ。

それとも、私にお前の弾幕を避けられるのが怖いのか?」





霊夢「別にそんなんじゃ…。」





魔理沙「頼む霊夢。
私にも意地があるんだ。

足手まといにだけは…
なりたくない。

せっかく地上でまた一緒に戦えるんだ。
お前の力になりたい…。」







霊夢「ふぅ、仕方ないわね。



…怪我したら許さないわよ魔理沙!!!」






魔理沙「上等だ!

来い、霊夢!!!」







霊夢
境界『二重弾幕結界』!!!!!!







魔理沙「バカ野郎…
ちょっとは手加減しやがれ!!!」






ズドドドドド!!!!!






錬「仲間割れ!?」





アレイスター「…違う。
奴ら賭けに出たんだ!

まずいな…式が破られるぞ。」







鉄を避け、火を避け、結界を避ける。
外側から弾幕、内側からも弾幕。


魔理沙は約2700uの範囲でそれを的確に捉えていた。





アレイスター「なんて奴だ!」





錬「館長、式が!」





霊夢の弾幕結界によって、式が崩壊を始める。








霊夢「今よ魔理沙!!!」





魔理沙「よっしゃー!!」






館長の式が完全に崩壊、
そのスキに魔理沙は錬たちに急接近する。






アレイスター「止めろ神楽!!」





神楽が手を伸ばすが、
十分に加速した魔理沙を
捕らえることは容易では
なかった。






魔理沙「遅い!」



魔理沙
光撃『シュート・ザ・ムーン』!!




魔理沙から放たれる弾幕を館長は結界、錬は自力で
かわしていく。





アレイスター(容易い…。)






錬「はっ、跳んで館長!!

下から来るわ!!」





その時だった。
館長の真下からレーザーが飛び出す。





錬「館長!!」




館長は体内結界(閃)で
なんとか持ちこたえる。





アレイスター「私は平気だ!
来るぞ、錬!!」





錬「分かってるわ!」





牢獄『714・バスティーユ』!!!!!






錬「止まれ!
魔法使い!!!」






魔理沙の周りを鉄の檻が
取り囲む。






魔理沙「私を捕まえるには・・


この三倍用意しろ!!」





魔理沙は鉄の牢屋が
形成される前にその間を
巧みに掻い潜る。






錬「く、速い!!」







アレイスター「ちっ、ここまで
速いとなると…。」





アレイスター
豪魔『灼熱-パイロキネシス-』!!!!!





アレイスター「厄介にも程がある!!!」





鬼火が魔理沙に迫る。





バァン!!!!!




霊夢「生憎、この手の攻撃は得意分野なの。」






アレイスター「くっ結界か、
邪魔だ巫女!!!」





使い魔の手が霊夢に迫る。


霊夢はさっとかわし、
使い魔の手に飛び乗る。

そして霊体の腕をつたい、館長に向かって勢い良く
走りだす。




アレイスター「閃、
体内絞縛(コウバク)一時解除。」




館長は閃を結界形式から
攻撃形式に移行する。



館長の手から閃光が放たれる。





霊夢「入れたり出したり、どれだけ結界を
使いこなしてんのよ!!」




霊夢は札を取り出し、
自分の手前に結界と、
館長に向けて追尾札を放つ。





アレイスター「殻!!」





ズドドドドド!!!




館長のもう一方の
結界により追尾札は
防がれるが、爆煙で視界が悪くなる。






アレイスター「どこだ!?」





霊夢「こっちよ!!」




ドドド!!!




館長の真後ろ、至近距離
から直接札を叩きつける。





アレイスター「ぐっ!!」






霊夢「今のでダメージが
それだけか…

どんだけ硬い結界なのよ!」





霊夢は突き飛ばされた
館長に向かって接近戦を
仕掛けに行く。




霊夢の飛び蹴りが館長に
炸裂する。


館長は両手で防ぐ。






アレイスター「戯(タワ)けっ!!!」




閃光が霊夢に襲い掛かる。




霊夢「がはぁっ!!!」






アレイスター「遠距離戦専門の
魔術師に対して接近戦を
仕掛けるか。


判断は悪くないが、それは古いな。
今時の魔術師は接近戦にも死角はない!!」






霊夢「イタタ…参ったわね。
防御札がだいぶ持って
いかれたわ。」





霊夢の服の隙間からボロボロになった札がこぼれ落ちる。





アレイスター「貴様…



そうか、
双天六渦での式による
魔力吸収が
思いのほか進まないと
思ったら、そんな細工が
施してあったか!」






霊夢「あんたの体内結界を真似さしてもらったわ。


なかなか便利ね。」






アレイスター「この体内結界を
真似たというか…


ふはははっ!!

戯言を吐かすな小娘が!!
   ・・・
貴様の小細工など、
恐るに足らんわ!!!」






























月花「ゲホッゲホッ!!

なんてしぶとい封印なのかしら。

クロウリー達は
てこずっているようだし…。


嫌な予感がしますね…。




      ・・・・・・今回はあまり死にたくない気分なんですが…。」































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咲夜さんとレミリアの死闘を
短く収めてしまったこの
中途半端な俺。

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