魔理沙｢うおりぁーー！！｣
魔理沙は錬を目がけて
突進する。
錬｢なんて原始的な
魔法使いなのよ！！｣
錬は鉄の壁を作り出し、
魔理沙を止める。
・・
魔理沙｢普通の魔法使いだ。
覚えておけ、錬金術師！！｣
錬｢忘れたくても
忘れられないわ…よっ！！！！！｣
錬
乱舞『暴走鉄球-lunatic-』
…錬がｽﾍﾟﾙを発動しようとしたその時だった。
鉄球の一つ一つに何かが
張り付いている。
錬｢これは…！？｣
霊夢｢かかった！！！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢なにっ！？｣
それは霊夢が二重弾幕結界を発動させた時に錬の
ｽﾍﾟﾙに張り付けた霊符だった。
霊夢
霊符『夢想封印 散』！！！！！
ズドドドドド！！！！！
錬成したばかりのｽﾍﾟﾙが
破壊されたと同時に、
錬にはそれを回避する手段など在りはしなかった。
錬｢ぐあああッ！！！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢いかんっ！！｣
霊夢｢よそ見禁物！！｣
霊夢
夢符『二重結界』！！！
ｱﾚｲｽﾀｰ｢ぐううっ！
舐めるな！！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ
神楽『魔式結界破り』！！！！
神楽の爪が結界を切り裂く。
館長が結界の外へ出た
その時だった。
霊夢｢魔術師よ、
あんたは私達をただの
小娘扱いするけどね…
何十年この二人で
やってきたと思ってんの？｣
館長はその時ようやく
魔理沙の存在に気付く。
二重結界はただの
時間稼ぎに過ぎなかった。
魔理沙｢つまりだ、
私と霊夢に敵はいない！！｣
霊夢
神技『八方鬼縛陣』！！
館長の身体は霊夢の陣に
縛られる。
ｱﾚｲｽﾀｰ｢くそっ！！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ
重結界『鬼羅･凱旋門』！！！！！
魔理沙｢恋の力は無限大…
いくぜ！！！！！｣
魔理沙
恋符『マスタースパーク』！！！！！！！
ｱﾚｲｽﾀｰ｢ぐおおおおお！！｣
ドカーーーーン！！！！！！！！！！
ｱﾚｲｽﾀｰ｢ぐあああ！！！｣
館長は結界もろとも
吹き飛ばされる。
霊夢｢とどめよ！｣
錬
縛符『五錠金縛り』！！
とたんに霊夢の首、両手、両足に針金が巻き付く。
錬は針金を引っ張り、
地面に叩きつける。
霊夢｢ッ！！｣
錬｢ゲホッ、
館長！！｣
魔理沙｢霊夢！！｣
魔理沙
恋心…
ｱﾚｲｽﾀｰ｢分身した！？
…いかん！！｣
魔理沙
『ﾀﾞﾌﾞﾙｽﾊﾟｰｸ』！！！！！
標的は錬だった。
ｱﾚｲｽﾀｰ｢間に合え！｣
館長は錬の前に出る。
錬｢館長！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢鉄壁装填『殻』…
魔力装填『閃』…
式陣装填『彩(ｻｲ)』…
三点総解放！！！｣
ｱﾚｲｽﾀｰ
護神『三色菫』！！！！！！！！
ドカンッ！！！
魔理沙のｽﾍﾟﾙと館長のｽﾍﾟﾙが互いにぶつかり合う。
ドドドドドド！！！
ｱﾚｲｽﾀｰ｢くっ、ゲホッ！
さっきのダメージが
残っているか。
錬、長くは持たない…。
先に逃げるんだ！！｣
―錬、
―貴方は逃げるのよ！
お母…さん？
ｱﾚｲｽﾀｰ｢錬、何を！？｣
錬は館長の前に出る。
錬｢守られているだけ
なのは…もういいの。
私がスキをつくるから、
館長はそこで反撃して。｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢まさか君は…！｣
錬｢本当はね、
すごく怖いの。
･･･
多分このﾁｶﾗを使ったら、私ぶっ倒れると思う。｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢止せ！
身体が持たんぞ！！｣
錬は右手を広げる。
錬｢眼を開けたときに、
皆の笑顔があるのを
信じてるからね！｣
魔力構成物質…理解
魔力射出濃度…理解
魔力射出出力…確認！！
バチバチバチバチ！！！
神をも脅威にさらすと
いうのならそのﾁｶﾗ、
今ここで示してみせろ！！！！！！
錬
無符『強制分解-神殺し-』
バリバリバリバリ！！！！！！！！
…バンッ！！！！！！
魔理沙のﾚｰｻﾞｰが
一瞬にして霧と失せる。
錬は気を失い、その場に
倒れこむ。
魔理沙｢ﾀﾞﾌﾞﾙｽﾊﾟｰｸが…
消え失せた…！？｣
ザシュッ！！！
神楽の爪が魔理沙を
切り裂く。
ｱﾚｲｽﾀｰ｢ちっ、こちらは
分身だったか…！
ならばあちらが本物、
討ち取らせてもらう！！｣
魔理沙｢くそっ、恋符が
発動しない！？｣
ｱﾚｲｽﾀｰ｢終わりだ！！！｣
神楽が爪を構える。
霊夢｢はあッ！！！｣
霊夢
『夢想天生』！！！！！
霊夢の身体が金縛りから
抜ける。
霊夢｢あんたの敗けよ
魔術師！！！！！｣
霊夢の放った弾幕が館長を襲う。
ｱﾚｲｽﾀｰ｢おのれぇ！！
博麗！！！！！｣
ズドドドドド！！！！！
ｱﾚｲｽﾀｰ｢がっはぁ…！！｣
館長の身体はやがて地面に落下する。
ｱﾚｲｽﾀｰ｢無…念…。｣
ドサッ！
魔理沙｢はぁ、はぁ、
危なかったぜ。
すまん霊夢。｣
霊夢｢大丈夫よ。
それより…。｣
魔理沙｢あの錬金術師か？｣
霊夢｢ええ。
物質ならともかく、実体を持たない魔力ｴﾈﾙｷﾞｰまで
分解するなんて…。
放っておけばフランに
匹敵するくらい、
恐ろしい能力ね。｣
魔理沙｢ともあれ、
一通りは片がついただろう。
少し休まないか？｣
霊夢｢そうね。
久しぶりに博麗神社にでも行きますか。｣
二人が一息ついたときだった。
月花｢敗けてしまいましたか…ｸﾛｳﾘｰ。
錬もﾎﾞﾛﾎﾞﾛですね。｣
そこにはいつの間にか
白い髪の毛の少女が立っていた。
霊夢｢なっ！？｣
魔理沙(おいおい、気配がまったく無かったぜ！？)
月花｢ああ、やったのは
貴方達ですか。｣
魔理沙｢何なんだアイツは？｣
霊夢｢さあね…。
でもこの感じ、間違いなく人ではないわ！！！｣
月花｢人じゃない…
確かにそうですね。｣
月花の周りに幾つもの
魔方陣が出現する。
月花｢否定はしません。
人であろうと無かろうと、貴方達が死ぬことに
変わりは在りませんからね…。｣
魔理沙｢EXｽﾃｰｼﾞ突入か！｣
霊夢｢来るわよ魔理沙！！｣
月花｢ｺﾝﾃｨﾆｭｰは…
させません！！！｣
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