二重話
二重話 少女と管理者の使命











代行完了―。







パチュリー「ムキュ…。」






美鈴「あっ、
気がつきましたか、
パチュリー様。」






起きて視界に入ったのは
デタラメに切り倒された木々と、幾つものクレーター。

      エグ
地面が何かで抉られたような跡と、
氷漬けになった奈波だった。





パチュリー「美鈴…
これは…。」






チルノ「おお、起きたかパチュリー。」





パチュリーはチルノの姿を見て、この惨状を大方理解する。




パチュリー「偉く暴れたようね。」





チルノ「暴れたのは
あたいじゃないよ。

だいたい、
こんな危なっかしい奴が
よく魔術師で留まっているな。」






パチュリー「その様子だと
苦戦したようね。」






チルノ「苦手…いや、相性か。

美鈴とならいい勝負に
なってたな。」






パチュリー「そうだ…賢者の石。
紅魔館には誰が!?」






美鈴「敵の数は
分かりませんが…
霊夢と魔理沙、魂魄妖夢の三人が向かったと思います。」






パチュリー「・・・。


万が一を考えると、
休んでいる暇はないようね。」






美鈴「パチュリー様、
完全な賢者の石
というのは一体…?」






パチュリー「完全な賢者の石
とはすなわち完全な物質を表わすけど、
そんなものはね、この世界に存在してはいけないの。


説明が難しくなるわ…
とにかく今は紅魔館へ!」





チルノ「ただ事じゃなさそうだ。
美鈴、パチュリーを運んで
やってくれ。
紅魔館へ急ぐぞ。」





美鈴「分かりました。

パチュリー様、飛ばしますのでしっかり捕まってて
ください。」






パチュリー「それくらい…。

あれ…?」





パチュリーは立ち上がろうと
したが、足にうまく力が
入らない。






美鈴「無茶ですパチュリー様、ここに運ばれた時は全身
ボロボロだったんですよ!」





パチュリー「運ばれた?


…はっ!
あの魔術師は!?」





チルノ「運んだのはあたいだ。

魔術師ってあのオオカミ女の
ことか?

火傷がひどかったし、
目が覚めて暴れてもらっても困るから凍らせておいたぞ。」






パチュリー「そう…。

あの子には話しておきたい事が色々とあったんだけど…。」






チルノ「とりあえず
一段落つけてからにしよう。

今は…」





その時だった。

急に美鈴が紅魔館の方を向く。





パチュリー「美鈴?」





        マガマガ
美鈴「何だ…この凶々しい気は!?」





チルノ「ヤバイ奴がいるのか?」




   ・・・
美鈴「魔よりの気を感じます。


チルノ…代行を。」





チルノ「なら急ごう。
霊夢達が待っている。」
































月花
戦歴
『諸葛孔明100000本の矢』!!!!!






魔理沙「一体どんな低気圧が来れば矢が
降ってくるんだ!?」





ズドドドドドドドド!!!!!!!!!!






霊夢「知らないわよ!

死にたくなかったら、
死ぬ気で避けなさい!!」





魔理沙「もうとっくに
死んでるがな!」






月花の魔方陣から10万本の矢が飛び出していく。






ズドドドドドドドド!!!!!!!






魔理沙「ラチがあかないぜ!」





魔理沙
魔符『スターダストレヴァリエ』!!!!!!






ズキューーン!!!





魔理沙が星を帯びて矢を
避けながら月花に突進していく。





ドゴォ!!!






そのまま直撃したかに
思えた…が、
月花は片手で魔理沙の
箒を掴み、スターダストレヴァリエを止めていた。







魔理沙「おいおい…、

いくら何でも冗談キツいぜ!」






月花「この程度の魔力で
私に挑むなんて…。」





月花の手が魔理沙の心臓を狙った。






月花「浅はかですね!!」







霊夢
宝符『陰陽宝玉』!!!!!!!





ドカン!!!!!






魔理沙「うおっ!!?」






間一髪で霊夢の宝玉が
月花の顔面をとらえる。


月花は紅魔館の壁まで
吹き飛んだ。












ガラガラッ―






魔理沙「ははっ。

容赦の無い霊夢もそうだが、
あれを顔面に食らって
立ち上がるなんて異常以外の何物でもないな…。」








月花「あー今のは、

・・・・・・
痛かったかもしれませんね。」






霊夢「攻撃が通用して
いない!?

どういう事?」








月花「別に難しい事では
ありません。


ただ単に、貴方達が
限界なだけです。」






魔理沙「限界だって!?」






月花「冥界から来た
というのは先程のクロウリー
との会話を聞いていましたから知っています。


しかし、霊体のままでは
地上に降りることは
出来ません。


つまり、何らかの方法で
身体を借りていますね?」






霊夢「よくご存じで…。」






月花「貴方達は確かに強い…。
しかし、魔力、霊力の
根源は魂にあります。


何でできているかは
知りませんが、
貴方達のその借り物の
身体は、貴方達の魂の
入れ物としては小さく、
脆いのです。


故に、本来の魂の力が
出せないだけでなく、
先程のクロウリー達との戦いで激しく消耗している。

違いますか!?」






霊夢「くっ、
どうやら言っていることは本当のようね。


…紫のバカ!
もっとマシなもんを
よこしなさいよ!」








月花「私も暇じゃないんです。
そのまま立ち去って
くれるのなら構いませんよ。」






魔理沙「生憎、引き受けた仕事は最後までやるし…。」





霊夢「重度の負けず嫌い
なのよ!」







月花「そうですか…。
残念です。


また死体を踏み台に
しなくてはならないとは…。」






一瞬、月花の姿が消える。





霊夢「後ろよ魔理沙!!」





魔理沙「そんなに私の
心臓が好きか!!」






魔理沙
星符『ドラゴンメテオ』!!!!!!





ドカーン!!!!!






霊夢「やったの!?」






魔理沙「いや、
手応えが無い。

何だったんだ?」






地面に落ちていったのは
顔面が割れた月花の形を
したものだった。






霊夢「人形!?」






その時、七体の影が二人を囲んでいた。







月花
転生『一人の本体と
七体の転生体』!!!






月花「これらは私の転生体です。」






別の転生体が喋りだす。





月花「今一体破壊されました。」






眼が閉じて、隣の転生体が口を開く。






月花「さあ、本体を含め
後七体ですよ!!!」






一斉に魔方陣が出現する。





魔理沙「くっそ、マズい!」







魔方陣からは、槍、剣、
魔弾、火炎弾、鎖、鉄球、光線が放たれる。






ドドドドドドド!!!!!






霊夢「避けているだけじゃラチが開かないわ!


あの転生体を早く
破壊しないと。」






魔理沙「分かってらぁ!」






本体と転生体は簡単に
見分けがつく。


本体は生きている感じが
するし、
転生体は生きている感じがしない。





魔理沙は一体の転生体に
狙いを付ける。






魔理沙
魔符『ミルキーウェイ』!!!!!!!






その瞬間転生体の眼が
開き、魔理沙のミルキーウェイを結界で防ぐ。






月花「綺麗な弾幕ですね…。


生憎、七体の転生体が
在るということは、
どの転生体も
本体になる可能性がある
という事です。」






霊夢「それなら、
全部同時に!!」







霊夢
夢境『二重大結界』!!!!!!!








月花「言ったはずですよ。」




七体の月花が一斉に結界を押さえ込む。






霊夢「なっ!?」






月花「今の貴方達では
十分に力を出せないと!!」






結界が押し込まれ、
内側にいる霊夢と魔理沙がダメージを受ける。






霊夢「きゃああっ!!」




魔理沙「ぐああっ!!」












月花「水泡に帰せ!!」





月花
断罪『ヴラド・ツェペシュの刑罰』







霊夢と魔理沙に
鎖が巻き付き、
身動きが出来ない状態になる。






霊夢「はぁ、はぁ…。」





魔理沙「ぐううう…!」







月花「ご存じですか?

ヴラド・ツェペシュは
串刺しの刑で有名なんですよ…。」






月花の頭上に二つの魔方陣が現われる。






月花「その心臓…
貰い受けます!!!」





バシュッ!!

バシュッ!!


























<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。
駅の階段で女子高生の下着を覗こうとしている高校生を目撃。

昔の自分を思い出す。

w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]
無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ