二十四話1/2
二十四話1/2 少女と精霊と魔族の闘いの行方




月花「これは驚きました。」





チルノの蒼い羽が
何枚か増え、それらが
大きく広がる。






月花「まさか短時間に
妖精から精霊に
昇格し得る存在がいたなんて。」






チルノ「何をしているんだ?
・・・・・・・・
今から攻撃するぞ。
構えろ。」






月花「敵である私に
助言ですか…。


いくらなんでも
舐め過ぎていますよ!!」







チルノ「たわけがッ!!

後ろだ!!!」






ヒュン!!

ヒュン!!






月花「なっ!?」






月花の背後からは無数の
氷の槍が飛んでくる。






月花は自分の目の前の
空間を圧縮して槍を
破壊しようとした。


だが、どんなに空間を
圧縮しても槍は砕けず、
月花に向かって飛んでくる。





月花「くっ!」





月花は右手に魔方陣を
作り出す。






月花「開け…。」






チルノの氷の槍は月花の
開いた魔方陣(過去)の中へ吸い込まれる。






月花「おのれ!!」






最初からこの空間に
漂っている
無数の魔方陣から一気に
槍が飛び出す。






月花「消えろ!!」









その瞬間、チルノは月花の
目の前にいた。









チルノ「だからな…

多いだけの弾幕じゃあ、
私の障害にはならないんだ。」






月花(速いっ…!)






チルノ
氷拳『アイシクルナックル』!!!





月花はとっさに手持ちの
結界を張る。






ドカッ!!







月花「フッ…

とっておきの
一撃でしたか?」






チルノ「いや、

とっておきだが…
一撃じゃない。」






チルノは左手にも氷を纏って (マトッテ)いた。






ドカッ!!!




ミシ…





月花(結界がっ…!)







チルノ「アイシクルナックル…

八ツ連拳!!」






参拳!


四拳!





ミシミシ…!!





月花の結界は鈍い音を
立てながらヒビが入る。






伍拳!!


六拳!!






バリバリ!!!!!





月花(もう持たない!!)






月花は結界から後方へ離れ右手を開き、
魔方陣を一つ作り出す。






月花
火符『オリンポス-eruption-』!!!!!!! 






月花「邪魔な氷…、


240万年前の火山により、その身体と共に溶けて
しまいなさい!!!」






魔法陣から火山が爆発する。




しかし、チルノは逃げない。





チルノ「最強に弱点は無い!!



受けよ!!!」






アイシクルナックル…


七天八凍(シチテンバットウ)!!!!!!!!






突き出されたチルノの
両手から大量の冷気と共に氷の塊が射出される。





溶岩は一瞬で固まり、

氷塊によって粉々に
砕かれていく。






月花「そんなっ!?」






ドカーーーン!!!!!!!!!!!!!






月花はアイシクルナックルを食らい、地面に墜落、激突する。







魔理沙「凄いぜチルノ…!」





パチュリー「まだよ。

まだ彼女は動ける…。」





美鈴「この結界の外は
チルノが精霊化してから
最高−190℃にはなって
いる。


私達ならうかつに外に
出ただけでも凍り付く。」





パチュリー「ましてや、
チルノの本気の打撃は本当か否か、マイナスK(-273℃以下)まで達すると
言われているのに…、


彼女の魔力は
計り知れないわ…。」












ガラガラッ…








So reha aka I.






月花の足元にドス黒い
魔方陣が出現する。






I kari,kan a shim I,


Karet a daic hide,Yor
uwou tau.



Mo to mer umo.
No hau ruoi.



Mo to met am on ohaak aich I shi 0.



Sor ehat otem 0 to tem 0.


A kaik end at,ta.









ゴゴゴゴゴッ!!!






黒いオーラと共に月花が
引きずり出したのは、
深紅に包まれた、
背丈の三倍はある大剣だった。







美鈴「うッ…!」






霊夢「あんたは
直視しない方がいいわね…。


なんて凶々しいオーラなの…!?」








月花「弾幕が
通用しないのなら、
格闘戦を仕掛けるまで。



この紅い大剣は
『サイクロプス』と言います。



バミューダトライアングルに
眠っていた、
かつて九十九の英雄を
刈ったといわれる
巨人の魔剣です。



ルーネイトエルフ…
貴方を百人目にして
差し上げます!!!」







月花はチルノに飛び掛かる。





チルノ「くっ!」






チルノはギリギリの所で
かわし切る。










魔理沙「どうしたんだ?

急にチルノの動きが鈍った
ような…。」






パチュリー「魔剣サイクロプス…。


巨人の剣で九十九の英雄を斬ったとされるなら、
普通の剣じゃないわ…!」





霊夢「どういうこと…?」






パチュリー「巨人の弱点…
それは動きの遅さにある。


一人の英雄と、
二人の巨人の闘いでは
圧倒的に巨人の方が有利だけれど…

巨人は一対一ではなかなか勝てない生き物なのよ。



それを九十九となると…


恐らく対象のスピードに
干渉する術か何かが
施されているでしょう。」













月花「あっははは!!!



…どうしました!?」







月花はチルノとの間が空くと、すかさず周りの魔法陣から槍を射出して、
チルノを追い込む。





チルノの攻撃はサイクロプスの
影響でスピードが半減し、
簡単に避けられるか、
サイクロプスで粉々に
叩ッ斬られていた。









チルノ「はぁ、はぁ…。
(くそっ、
打つ手無しか…!?)」








ポウッ…






チルノ「…?」






急にチルノの胸が熱くなり、声が聞こえてくる…。











「少しだけ…
手伝ってあげる。」









チルノ(大…ちゃん!?)













    ミナモ
穏やかな水面のように…


荒ぶる氷河のように…


彼は瞬き、
水歌に己を写して、
今宵の酒に心酔う…



その眼差しは、
湖の蒼き水面…


その心は、
氷河のごとく高らかに…




我は歌う旭の歌…


彼は踊る宵の曲…




清流の舞、
ここに現わる…!!!











「受け取ってチルノちゃん。

絶対に大丈夫だよ!!」








チルノは眼を閉じ、
右手を広げ前へ伸ばす。






チルノ「出でよ!!

清水剣『バイカル』!!!」







キンッ!!!!!





魔剣と
清水剣がぶつかり合う。






月花「この大剣を受けて
砕けない…!?」






パチュリー「あれは…!?」





美鈴「パチュリー様、
ご存知ですか?」






パチュリー「あの剣が表すのは湖の蒼き清水…

その氷河のごとく勇ましさ…



チルノのチカラだけでは
作り得ない。

まさか…。」





霊夢「…。」



















チルノ「行くぞ!!!」






チルノは大剣ごと月花を
押し退け、
今度はチルノが飛び掛かる。





月花「くっ!
ただの剣じゃない…。


何故サイクロプスの斬撃に
耐えられる…!?」






キンッ!!



キンッ!!







月花は後方へ退き、
槍を飛ばす。






ズバババッ!!!!!






チルノはそれを全て払い斬る。






月花「速い…!

サイクロプスの呪術が
妨げられている!?



氷じゃない…?



おのれッ!
なんだその剣は!?」








パチュリー「彼女が驚くのも
無理はないわ。」






霊夢「あれは何なの、
パチュリー?」






パチュリー「あれは『聖剣』よ。


だけど、
彼女が言う通り
バイカルを構成しているのは氷ではない。」







魔理沙「じゃあ
あの聖剣の蒼い色は
何なんだ?」






パチュリー「水よ。」






魔理沙「水だって!?」






パチュリー「そう、水。

それも超高純度のモノを
超高濃度に圧縮されたね。


サイクロプスの衝撃に耐える
ことが出来たのは、
あの剣には穏やかな
水面ごとく、
柔らかな面があるからよ。


そして、
そこにチルノ本来のチカラが
加わる…。」






チルノ「はぁッ!!」





バイカルから氷の斬撃が飛ぶ。





キンッ!!






月花「バカな!

サイクロプスが
押されているなんて!?」













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