氷龍詩集

《アフターストーリー 〜ひとりの医者と親子〜》
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3話:ママ


今日は検査の日。


心臓の写真を撮るんだって。
おじちゃんが、車椅子で検査室まで連れていってくれた。


その時


「あ!」


ある人が歩いているのを見つけた。


「ママー!」


僕は車椅子から下りて走った。


「あ、おい優君!急に走っちゃいけないって!」


「ママ!」


僕はママの手を掴んだ。


でも…


「えっ?」


振り向いた人はママじゃなかった。


「ママじゃない…」


「優君、ママって、風間先生の事?」


「ううん、違う。間違えちゃった…」


「後ろ姿でも似てたのか?さ、検査に行くぞ。」


「うん」


「すみません、風間先生。」


「いえ。髪型がショートヘアーで似てたからかな。」


「あれ?風間先生、優君のお母さん知ってるんですか?」


「え?知ってるもなにも…」


「?」


「それより検査、遅れますよ?」


「あ、はい…じゃあ行こうか。」


廊下を歩いていると


「優君は、風間先生知ってるのか?」


て聞かれたけど


「ううん、知らない。」


「風間先生はお母さんと知り合いみたいな感じだったけど…」


「わかんない」


「そっか」


話しているうちに検査室前まで来て、そして検査が始まった。

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