あたしの目の前にある 白ぉい 粉っぽいもの 白ぉい 白ぉい 砂糖みたいに 真っ白な 甘そうな 白ぉい 白ぉい 粉っぽいもの これに、騙されたんだ・・・・・ 「わあっ、夜なのに花火がすごーい！ねえ！明るいよお！ ぎゃはははははははははははっ」 真夜中の2時 ふとベランダに足を運ぶ ふらふらっとした足取りで 空を見上げた ストンッ 体が崩れるようにして 座った そして眼をゆっくりとつぶった その後の記憶は 一切なかった。 【薬物乱用！ STOP！絶対にダメ！】 夕方7時ごろ ふとテレビを見てたら こんな文字が眼に入った 「脳や身体の成長がストップし、感情のコントロールができず 意欲がなくなったり怒りっぽくなるなど、心身の発達が損なわ れ、家族や友達とのコミュニケーションもできなくなってしまいます。」 金八先生でも、やっていた 男の子が薬物に走る 薬物の誘惑に襲われ 自分が壊れていくストーリーを 描いていた。 本当は、こんなんじゃない。 薬に手を伸ばした人は こんなんじゃない。 全てがゆがんで見える 幻覚？そんなもんじゃない。 何か聞こえる・・ あたしを呼ぶ声が聞こえる・・ あたしを嘲笑うような声が聞こえる 誰・・・・？ 誰もいない みんな みんなあたしの事なんて気づかない みんなゆがんでる。 ゆがんでるんだ。 なぜ、薬をやめないかって？ わからない。自分の右手が 欲しがってる。 自分の体が欲しがってる。 おそるおそる、手を伸ばしても 頭の中では 早く、 その白いものを掴みたい 早く、早く ここから逃れたい それは、あたしの。 あたしの。早くちょうだい。 体が震える いつの間にか怒りにかわる。 頭が痛い･･痛い痛い痛い・・・・っ 頭痛 そして、怒りがこみ上げてくる 早く･･っ!!!!!!!それをあたしに・・っ 何で、こんなに薬に対してうるさいのだろう。 脳がダメになる･死んでしまう それをわかって、やってるんじゃないの？ 自分がダメになる。 それがわかっていて、やってるんじゃないの？ やっちゃいけないなら この世に 薬なんて存在しなければいい。 作らなければよかったんだ。 そんな、単純な考えじゃ ダメなのかな。 あまぁい あまぁい 匂いの薬 白ぉい 白ぉい 砂糖みたいな薬 あたしは それに 騙されたんだ 月が照らす 真夜中の2時 きらきら光った 麻薬という名の悪魔 また あたしはそれに 手を伸ばす [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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