わたしは、 数学が嫌いだ。 というか、嫌いの前に苦手だからだ。 目の前に浮かぶ、いろんな文字と数字。 この文字をこっちに移して・・ こっちだのあっちだの、もうどっちでもいい。 わからないものは、わからないのだ! こんな数字も文字も、窓の外へ投げ捨ててしまいたい。 嫌いなものは長続きしない方で、もちろん 授業中は、窓の外を見る。 何てかっこいい事を言ってみたい。 が、現実のわたしは 肘をついて黒板を見る。一応、話聞いてるふりでもしておかないと。 なんて、彼に言ったらぺしっと頭でも叩かれるだろう。 その彼は、数学がとても得意。 数学の時間は、右手にペンを持って いつもクルクルとペン回しをしていた。 あ、落とした。 落としたペンに、窓の外から指す光が反射した。 おもわず、クスッと笑った。 彼は、それに気づき頬を少し赤らめて 「うっせ。」 と、つぶやいた。 うるさくなんか、ないもん。 そんな照れた顔も、かっこいいよ。 なーんて、言ってみたいものだ。 しかし、現実のわたしは言えないでいる。 でも、もし 言ったら今度は 頬をもっと赤らめて、ぺしっと叩かれるかな。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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