見てみる(´`*)?

◆昔話

それは、昔 大昔。

たった1つ 小さな国があったとさ。

その国は、国中の皆が明るかった。








しかし、そこには、ウォンという王が居た。


「我に従わぬ者は、首を切り落とせっ」


王の言うことに従わぬ者などはいなかった。

しかし、たった一人の男だけは、違った。



「おーい、ロン!」

ふと、声が聞こえた

「おぉーう、なんだあ!じじい!」

そういいながら、大男は振り向いた。

「おー!元気だなー!よう働けよ!」

「わあってらあ!力仕事は俺に任せろってんだ!へへっ」

その男の名は、ロン。

国で有名な大男。体はでかくて、顔はひきつっているが、根はとても優しい奴だ。

だから、国中の人気者だった。


「おーい、ロン兄!」

「おぉっ、なんだい??」

「たかいたかいしてー!!」

「おぉっし、いいぞー!それーっ!!」

「ロン兄!僕も僕も!!! あたしもあたしも!!」

「順番だ順番!はっはっはっ。」

ロンは誰にでも優しかった だから、王のやり方には納得いかなかった。


〜〜〜~♪♪    〜〜〜〜〜♪

  〜〜〜〜〜♪
 
〜〜♪♪  〜〜〜〜♪  


どこからか、美しいメロディが聴こえた

この音は・・・・


そっと後ろを振り返った

そこには、此の世の者とは思えない程の とても美しい少女が踊っていた

細い体をそっと動かし かすかにメロディとあっている

この美しい踊り仔に 皆、釘付けだった



そっと音が途絶えた 少女も踊るのをやめた

曲が終わったのにも気づかず そっと見ていた

それと同時にロンは口をあけた

「おーい!チス!」

少女はにっこりと笑って ロンの方へ近づいた

「あら、ロンじゃない。 もう、仕事は終わったの?」

とても美しく、細い声。その声で歌を奏でたらどれほど美しいだろうか。

「ああ、終わったさ。さぁ、行こう!」





この踊り子『チス』は、ほんの1ヶ月程前から突然、現れた少女だった。

今と同じように 華麗に美しく舞う少女に、皆釘付けだった。

そこにふと ロンは足を運んだ。

その音に、その踊りに 引かれるようにして とぼとぼと歩いた

そこに立っているのは、細い綺麗な少女 髪は黒くて長く ロンは、自然と彼女に惹かれていった


こんな、綺麗な少女をほっとく奴が何処にいる!国で有名な、イケメンのミンは、すぐにくどき始めた




が、しかし、おかしな事に、彼女は一言もしゃべらなかった


そして、毎日のように同じ場所で 踊り続けた

それに、比例するように ロンの心はどんどん彼女に惹かれていった


「なぜ、いつもここで踊っているんだい?」

ロンが初めて彼女に発した言葉だった

もちろん、反応はないと思っていた

ところが、

「別に・・、理由なんてないわ。私は踊り子だもの。ただ・・・、」

「ただ・・?」

「ただ、あなたを見に来ていただけよ。国の人気者のあなたを。」

「えっ・・・?」

思ってもない言葉を言われたロンは、何もいえなかった。

「貴方を見てて思ったの。こんなに人に優しくて、よく働いて

笑顔しか見せない。そんな人がいるなんて、思ってもいなかったわ。

いつの間にか、あなたに惹かれていったの。」

なんの表情も変えずに言う彼女に 思わずドキッとした。

「俺もさ。俺も、初めて君が来たときに、君を見てびっくりした。

一目惚れ・・ってやつかな?

こんな綺麗な人が、此の世にいたなんてね。って。」

「ふふっ、何よそれ。それじゃ、また明日。踊りに来るわ。」

それだけ言い残して、彼女は去っていった。

次第に、2人は結ばれていった。

国の人達も、ロンなら・・、と2人を認めていた。



しかし、その一方で 悪魔がひっそりと笑っていた――・・・





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