2011年02月15日(火)【銀色の螺旋鏡】
銀色の螺旋鏡
煌きは寒々しくも
なお好奇心揺さぶる力を放つ
天空より降り落ちる光に
涙は意図せず首まで流れるのか
ああアナタは美しい
なんということだろう
ヒトは自然とやらにアイを抱いたら
そのアイは何処へ向けるべきなのだろう
一揺れの風さえも
辺りの粉雪が冷風へと変えてゆく
頬にあたる風の一息は
刺すような心地さえ
しかして涙を一瞬で凍らせる程の力は
無いようだ
目を閉じようか
一瞬でも
―――見上げる銀色の螺旋鏡
はらりと落ちてくる
冷たい宝石
ここは今
結晶が残るほどに
冷たく輝いている
†コメント†
雪は、とても気温が低いときには、結晶が肉眼で見えるくらいはっきりとした形で降って参ります。
それが毛糸の手袋の上やマフラーの上に落ちてきたときには、まじまじと見入ってしまいます。
しかし、ふうと呼気が当たろうものなら、一瞬で消え去ってしまうのですよ。
そんな儚いものに触れ合ったとき、不思議な哀愁にみまわれるのです。
22:50
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