【初夏の木陰の風】 老いゆく体に恐怖と嘆きを覚える 若い頃でさえさして誉められないというのに 時を追う 時を負う 時を逝く 首筋に感じる風が私の長い髪を梳く 向かい風はサァサァと音をたてて髪をなびかせる 私の生命はまだ終わらないようだ こんなにも怠惰だというのに それでも初夏の木陰の風は涼しく優しく ………ああ、目を瞑ってしまおうか そう思って私は帽子を顔に被せた 11:38 コメント(0)/トラバ(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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