【憐憫(れんびん) 加筆版】 閑か(のどか)な鳥の鳴き声に 幸せは感じなかった 目を貫く青葉の色は 決して優しくない光沢で 陽の光を乱反射してくる 目を細めて光を遮る でも余計に空の青さが際立つとはね あの空に、カメラを向けてみようか なんて美しい その美しさは憐憫をさそう シャッターを押し切り出された光景は 全く悪意のない青をして 喜びと哀しさにむせぶのだった 嗚呼貴男に会いたい しかし例え会えても私が貴男のものに なれる訳でもなく ただただ愛惜(いとお)しい そして私は決めたのだ 一生を、彼を愛したまま終えようと 彼に恋したまま 一瞬だけ貴男と目があったことを 最高の糧に ――――嗚呼貴男が好きです 救われないと思う私はしかし 実はただ救われたくないだけ ――――なのかもな 14:47 コメント(0)/トラバ(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
[編集] |