【雨に囁く言ノ葉】 鉛色の空が微かに囁く 言葉を無くした安らぎの中に 落ちた雨粒が孤独の粒と 知っていたから 期待外れの今日という日に さようならはまだ早い 気を失う程の雨の芳香には 気を付けて 知らないうちに 熱に浮かされる 静寂が好きだった 暗闇が好きだった ありもしない幻想が好きだった それ故に 私は孤独を愛したのか 朽ちてゆく我が純粋 もう無垢など忘れてしまった 愛する気など無かった―――孤独など でも私の傍には―――孤独しかいなかったから 終わり無き日々と思うが故に 生きていくのが苦しいのだろう それなら紡ごう言ノ葉を 私が目にした事象の全て 詩に託すことでしか この小さな人間の生きた軌跡など 残せはしないだろうから 雨よ盛れ 泣きたいのなら泣くといい 私が黙って聴いていよう 19:32 コメント(0)/トラバ(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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