2011年08月11日(木)【池袋駅と私の回想】
飾られた言葉が 回遊する
脳内に落として 目印にしておこう
―――君らが付いて来れるように
嗚呼それでも尚も消えない光がある
私たちが歩み続けるから………
雑多な人間達が
各々の目的を持って行き交う
駅構内
それはそれは
恐ろしく人間がたくさんいるんだ
どこを見ても、人、人、人
人以外は物と壁と柱だ
息遣いと熱気でくぐもったこの中には
そう長いこと居られない
一段階地下になったこの場所は
それでも飽くなき人間の
欲と羨望と疲弊を感じられて………
初めは嫌気が差したのに
今はなんだか
こんな人間たちが 愛惜しい
―――可笑しな話しだ
雑多な世界は雑多であるのに
田舎育ちの私の目には
大量の人間があるだけで
ココはテーマパーク
あの人々は一体何を考えて
一歩一歩を早足で駆け抜け
人と人を掻い潜って
進んで行くのだろう
会社員 学生 浪人 老人
みんなみんな過ぎてゆく
目的なく柱に寄りかかり
彼らを見つめる私の目的は
いつしか彼らを見続けることに
相成っていた
嗚呼そう、私は呆れる程に
ココが好きだ
まだ、遠くに戻りたくない
11:16
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