【烏は滑空】 烏は問う 今日のお前はどうだった? 私は言う そこそこ良かった 私は問う 今日の餌はどうだった? 烏は言う そこそこ良かった 昨日よりも、旨かった。 一つ目烏は大きく羽ばたき 片足烏は後に飛ぶ ビルの上を悠々と これ見よがしに 見せ付ける ―――お前は飛べやしないだろ? 響く喧騒 弄ぶように烏は滑空 僕の頭上をかすめては 嘴ひん曲げ 笑った気がした 気がしただけさ 夕暮れおざなり どこ吹く風さ 吹かれるままに 飛んでゆこう ―――いつかお前も飛ばせてやるよ #後書き# これは田舎の唯一の遊び場である、とあるイトーヨーカ堂の八階ファミレスにて。 アボカドカルボナーラを食したあとに一息ついたら、窓の外には烏の群衆。 おぞましさも含んだ烏の群衆、奴らを見て私は、やはり空への憧れを絶やさないのだった。 16:51 コメント(0)/トラバ(0) [コメントを書く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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