zalloの独り言
2016年08月12日(金)
【サロメ展のために 文字によるデッサン「純愛のバロック」】
アメーバブログ→展覧会情報「サロメ展」


「純愛のバロック」


深くの、その深くの真相を知りたい
何故にも私に咎者を見る瞳を向けるのか
いえむしろ
何故にも私の瞳を見ないのか
その唇から紡がれる諫言はしかし
煌く唄のように壮麗なのに
貴男という男は
私の美しい肢体さえも見てはくれない!
この、私の、美しい身体を!
何故戻ってしまうの

私を見るのです!


・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

お前がこのようにしたのよ
この手の中のお前はとても軽いわ
艶麗な優形な肢体も
今は離れて何処かにあるわ

お前は私の腕の中

ようやく交わせる口吻を
麗質なお前の顔に埋める唇
愛おしく愛おしく喰み吸い愛く(うく)
勝利と引き返の完璧な
我が咎人の事実も上の空



私の腕にお前の首

完璧だわ、手に入れた


胸から溢れ
暖かに濡れゆく
血だと気付くその前に
私の御霊は既に逝く


貴男の元に逝っている


七衣の舞をさせる愚かな義父(ちち)よ
私の命は彼のものよ




※バロックという語は、真珠や宝石のいびつな形を指すポルトガル語のbarrocoから来ている。この語にはいびつさの概念が含まれていたと思われる。(ウィキペディアより転用)



Salome's Lip
戯曲サロメ。
イギリスの作家オスカーワイルドが書いた物語です。この物語はヘロディア王の娘サロメが予言者ヨハネに恋をし、破滅に追いやった物語。その血の穢れ、その血の哀しみ。自らを己の唇で死に添い遂げさせたヨハネへの接吻を望んだサロメの死と、血、そして官能のショー。その戯曲の展示を9月に京都ライト商薈で行います。

サロメの唇。
期日: 9月22日から10月2日まで(26日休み)。場所: 京都ライト商會

20:40
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