｢ ───200年前、あの御方は秩序を求め、総てを絶ち切る為に最愛する人の元へ向かわれた。其の日を始まりに狼達は渇望し､望まれた希望を裏切りて自由を求め唄った。其れ故、世界の深層に在る『物語』は闇に消える。否..、閉ざされたのであった。総てを秘密にする為に... ｣
《 不生 》なる存在を世界から消そう...
《 Волки чувств 》
...成就の歓声?
父と母が叶える《 安寧秩序 》───
唯の伝説? ..陰の守勢?
...幻の聖地?
死する子にも生きる《 自由 》を───
此の世界には《三種類》の人間が存在している。
『 知生 』と云う存在…
極一般的で超人染みた力も持たない普通な人間は、此の世界では『知生』と云う存在の部類に含まれる。また有限な《魔力》を身に宿しているが、無限な《異能力》を持てない人間も『知生』に含まれる。
《異能力》が在る此の世界では、《魔力》しか持てない『知生』と云う者達は〝最弱〟な存在として立場に置かれている様子で、主に頭脳や魔力を扱って生きる者達である。
『 考生 』と云う存在…
姿は個々で異なり、人間の姿をした者も居れば、言葉を話せる動物や虫の姿をした者も居る。また人間の姿から動物･虫に化けれる者も少なくはない。
『考生』は《魔力》と《異能力》の二つの力を携えた強者たる存在で、大半の『考生』達は其の力を使って、人々に降り掛かる悪事から助けたり、単純に世界を守ったりと力を振るう〝正義感〟に溢れた者達が多いとされている。
然し、逆に其の力に溺れ、力遊びをする者も少なくはない為、善悪の波は激しい様子。故に人々から毛嫌いされる事も稀にある存在達。
『 不生 』と云う存在…
此の世界で最も必要ない存在として知られ、『知生』や『考生』達から異常な程に険悪されている様子。
『不生』は『考生』と同じ様に《魔力》と《異能力》の二つの力を扱えるが、自分の命に《制限》があり、一週間もしてしまうと《死》してしまう身体を持つ。然し、死なない為に生き延びる方法が一つだけ在り、其れとは〝『 他人の魂を定期的に自分へ取り入れる 』〟と云う方法で、自分の存在を《維持》出来る術を持っている。故に『不生』は人々から魂を喰らい続けて(殺害)、今を生き続けている《障害》の持った存在なのである。其の理由から、他の存在達から険悪され、また世界に必要ない存在と認識されて、『考生』と『知生』から命を狙われている。常に人殺しと云う生活を共にして生きている為、善人寄りの考えや心を持った『不生』は余り居なく、ましてや『考生』と『知生』を嫌っている者達が大半である。
此の三種類の生命が世界に存在し、其の中で世界は『考生』と『不生』を《異能者》と呼ぶ。
『不生』は他者の魂を喰らい続け、欲望のままに人を殺害し、長い年月を乗り越え、
『考生』と『知生』は其れの阻止と『不生』を絶滅させる事で得れる《平和》を思想に描く時代...
まさに、其は『不生』を打ち砕くと決めた《主人公達》の《戦い》である───
──絶滅させてこそ得られる本当の平和を求める心。
己の為に生きる意志、平和を望む人々、欲望のままに生きる狂者...
避けられない《戦い》が繰り広げられる此の →《不条理》← な世界で貴方は何をする?
また、此の世界に伝えられている
《 世界神話聖書 》の意味とは？
閉ざされた筈の真実を知る存在が居る?
《 神話 》には幾つかの〝 矛盾点 〟が存在している?
《 狼達 》の止まらない暴走と真逆、
世界を変えようとした《 あの日の子供 》…
時に他者と協力し、時に裏切り、時に友が死に、時に愛を抱く。
〝異能〟の存在する此の世界で、
〝『常識』〟〝『道理』〟〝『理論』〟
───これらは意味を為さない。
平和を求める心は世界を変える力を宿す。
さぁ──
〝意味〟あるものを求めて、
世界に『理想』をお見せしましょう。
己の『正義』を貫く路に在る、
貴方の理想で描いた〝『物語』〟が...
今、幕を開けようとしていた───…
｢ 此処は皆が主人公になれる地にして、個々の理想が描かれる素敵な物語世界… ｣
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